119番を画面操作で  障がい者向け通報システム(宮崎市)

 宮崎市消防局は、聴覚や言語機能に障がいのある人がスマートフォンなどの画面操作で119番通報できる「NET119緊急通報システム」の運用を8月から開始し、利用促進に努めています。

 同システムは、緊急時に利用者が、通報用のウェブサイトにアクセスし、「救急」か「火事」を選択。続いてGPS機能で現在地を確定させた後、チャット形式で、けがや火災の詳しい状況を、やり取りする。利用は登録制で、同消防局管内(宮崎市、国富町、綾町)に在住、在勤、在学する聴覚・言語機能に障がいのある人が対象。

 担当者は「県外にいる場合でも最寄りの消防本部が同じメーカーのシステムを導入していれば通報できる」と利点を説明している。

 同システムについては、公明党宮崎市議団(上野悦男団長)の島田健一議員が、2019年12月と20年12月定例会で、「聴覚や言語に障がいのある人たちにとって、円滑な緊急通報を可能にする取り組み」として早期導入を求めていました。

(2021/9/2公明新聞より)

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