くぼた氏ら、佐賀市の漁場視察 有明海の環境改善急ぐ (佐賀市)

 福岡、佐賀、長崎、熊本の4県にまたがり、日本最大の干潟や干満差で有名な有明海。現在、赤潮や河川から流れ着いた土砂の堆積による漁業被害が拡大しています。事態を重く見た公明党の、くぼた哲也団体局次長(参院選予定候補=比例区)は8日、佐賀市の漁場を訪れ、実態を調査。これには村岡卓市議が同行しました。

 有明海では今年1月、赤潮の原因とされるプランクトンが大量に発生。加えて、周辺地域の雨量が少なく、新たな栄養分が供給されにくい状況となり、ノリの色落ちや不作が深刻化しています。

■赤潮でノリの色落ち深刻

 有明海では2000年以降、ノリの色落ち被害が相次いでおり、魚や貝類も1980年以降、漁獲量は減少傾向にあります。

 くぼた氏らは、山間部に降った雨とともに土砂が河川から有明海に流れ着きやすい佐賀市川副町の漁場を視察。漁業関係者からノリの生産状況について話を聞き、その後、陸揚げされたノリに付着した珪藻の除去や、乾燥させたノリの品質チェックを行う加工場なども訪れました。

 くぼた氏は視察を終え、「赤潮や土砂の堆積は有明海全体の生態系に関わる。地方の特産品を守るため、課題解決に向けて全力で取り組む」と語りました。

 公明党は、環境保全や漁業振興を目的とした有明海・八代海再生特別措置法(2002年11月)や、21年4月の同法改正に向け、各党の合意形成を一貫してリードしてきました。

 党有明海等再生対策本部でも、現地視察や漁業関係者からの意見聴取を重ねるなど、取り組みを進めています。

(2022/2/18公明新聞より)

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