通学する小学校を変更可能にし、登下校の安全を確保(長崎県・諫早市名切地区)
長崎県諫早市は今年度から、名切地区の一部地域から市立真津山小学校に通う児童を対象に、通学路の安全を確保する観点から、希望すれば指定学校の変更ができ、隣の校区の市立喜々津東小学校へ通えるようになりました。
子どもたちが登下校で危険な道を通らざるを得ず、「いつ事故が起きてもおかしくない」との声を、公明党の湯田清美市議が市に再三にわたり届け実現しました。
名切地区は、子育て世帯が増えている地域。ここから真津山小学校までの通学路は、国道の抜け道で交通量が多い上、ガードレールや側溝のふたがない道幅の狭い県道や、見通しの悪い地下通路などが続きます。
「側溝に落ちるのはしばしば」「事故が起きてからでは遅い」。約2年半前、安全対策を求める声が地域で上がっていることを知った湯田市議は、すぐ児童の登校に同伴し、現地を調査。通学路がいかに危険かを動画で撮影し、学校長や市担当課に伝えました。
その後、2019年3月定例会で通学路の安全確保策とともに、名切地区から隣の地区の喜々津東小学校に登校することを許可するよう要請。
加えて20年度には、地元自治会などと連携したアンケートを実施。同地区の回答者(142世帯中137世帯)の9割が、地域内の道路や通学路が危険と感じているという結果を踏まえ、市に対策の早期実施を粘り強く求めてきました。
これを受け、市は昨年、両校や対象地域の住民への説明会を開催。対象地域で13人が指定学校の変更を希望し、今年度から新生活がスタートしています。
春から喜々津東小学校へ子どもを通わせている名切地区の保護者は、通学距離が半分に短縮されたことも喜ぶ一方、「親にとって通学路が何よりも心配。暗い道での危険や夏場の熱中症に対する心配が以前より少なくなり、本当に安心している」と語っています。
(2021/6/26公明新聞より)