認知症事故の損害補償、市加入の保険で安心(長崎県・雲仙市)
長崎県雲仙市は、認知症の人が事故などを起こして損害賠償を請求される事態に備え、市が加入する民間の保険によって補償する市認知症高齢者等個人賠償責任保険事業を昨年12月から実施し、家族や地域の安心につながっている。保険の対象は、在宅で生活し、警察や社会福祉協議会などの関係機関が連携する「市高齢者等SOSオレンジネットワーク」に登録している人。補償額は最大1億円で、保険料は市が全額負担する。
公明党の平野利和市議は、公明党が2018年に全国で実施した介護などに関するアンケート「100万人訪問・調査」の結果、認知症に関する不安の声が多く寄せられたことを踏まえ、同年9月の議会質問で認知症の人などの賠償責任保険事業の導入を提案していた。
(2021/5/20公明新聞より)