熊本地震5年・復興の象徴 雄姿取り戻す熊本城(熊本県)

 2016年4月の熊本地震で被災した熊本城天守閣の再建が完了し、26日から内部が公開されます。地震から5年。復興のシンボルとして多くの県民が復旧を待ち望んできた熊本城は、着々と復興に向かっています。

 天守閣は大天守(地上6階地下1階)と小天守(地上4階地下1階)からなる。屋根や外壁といった外観は被災前の状態に復旧。内部は、耐震補強などの安全対策がなされました。

 今回、内部展示もリニューアルされ、階ごとに映像や模型で熊本城の歴史を紹介し、熊本地震による被害と復旧作業についての説明などを追加。また、障がい者や高齢者が訪れやすいよう、エレベーターを設置するなどバリアフリー化にも力を入れました。

 内部公開される26日を前にして、県内外から熊本城を一目見ようと足を運ぶ人が散見されます。熊本市内から訪れた40代女性は「崩れた時は本当にショックだった。復活した姿を励みに、私も頑張ります」と感慨深そうに天守閣を見つめていました。
 
公明党はこれまで、熊本地震からの復旧・復興に全力を挙げてきました。16年4月には安倍晋三首相(当時)宛てに緊急要請書を提出。この中で、熊本城など文化財の修復について、国の全面支援を要望。19年9月には、赤羽一嘉国土交通相(公明党)と党県本部の議員が熊本城の復旧状況を視察。党熊本市議団(井本正広団長)も市への要望を重ね、熊本城の復旧を後押ししてきました。

 井本団長は「復旧・復興は着実に進んでいる。熊本地震の経験を生かし、新たなステージへ挑んでいく」と、熊本地震からの復興へ決意を新たにしています。

(公明新聞2021/4/15より)

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