聴覚障がい者の命守る 救急や火災、専用アプリで緊急通報(鹿児島県霧島市)

鹿児島県霧島市消防局は、聴覚障がい者など電話での通報が難しい市民らがスマートフォンなどから専用アプリで緊急通報できるようにする「Net119緊急通報システム」を9月から運用しています。公明党の久保史睦市議が議会で導入を訴えてきました。

このシステムでは、通報したい人が専用アプリを開き、救急や火災など目的を選んだ後、通報場所を自宅や現在地などから選択して通報します。

さらに、チャット機能を使って詳細な状況を説明することもできます。

利用には事前登録が必要で、市民のほか、市内に通勤通学している人が登録できます。これまでに、重篤な状態に陥った登録者がアプリで通報し、実際に救助された事例もあるということです。システムの導入について、手話通訳者でもある市職員の一人は、「自分の命を自分で守るすべを増やしておくことは重要」と強調していました。

(2020/12/7公明新聞より)

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