性的少数者の理解促進へ、県作成のハンドブックが好評(長崎県)
長崎県がLGBTをはじめとする性的少数者の声を取りまとめ作成した、性の多様性について解説する冊子「多様な性への理解と対応ハンドブック」が、2020年度の人権啓発資料法務大臣表彰・出版物部門で「優秀賞」(今年2月発表)を受賞するなど高く評価され、話題を呼んでいます。
「ハンドブック作成に尽力してくれて、ありがたいです」。県のハンドブック作成に携わってきた県内の性的少数者などを支援する団体「Take it!虹」の儀間由里香代表がこのほど、公明党長崎県議団の麻生隆団長、川崎祥司、宮本法広の各県議と長崎市内で懇談し、感謝を述べました。
同ハンドブックは県が同団体と協働で作成し、昨年春に完成させたもの。性的少数者らの悩みや困り事について、病院や学校、職場、災害時など場面ごとに事例を紹介。その上で周囲の人や行政などがとるべき対応を解説しています。県が19年度に実施した実態調査や同団体の聞き取りで得られた当事者の“生の声”を紹介しているのが特長で、相談窓口の一覧や用語の解説、多様な性について学べる書籍や教材なども掲載している。
法務省が地方公共団体作成の人権啓発資料を表彰する「法務大臣表彰」では、同ハンドブックが「性の多様性は全ての人々に関わることなのだというメッセージを伝えている点」を高く評価。
ハンドブックは県ホームページでも公表中です。
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kurashi-kankyo/jinkenkeihatsu/lgbt/
性の多様性に関する理解促進に向けて党県議団は儀間代表と連携を重ねながら、議会質問などを通じて実態調査やハンドブックの作成、当事者の声を踏まえた支援策などの早期実施を訴えてきました。
(2021/5/10公明新聞より)