熊本地震から4年4カ月ぶりJR豊肥本線待望の全線開通(熊本県)
2016年4月の熊本地震で被災し、一部が不通となっていたJR豊肥本線が8日、4年4カ月ぶりに全線で運行を再開しました。
豊肥本線は、阿蘇地域から熊本市や大津町などの高校に通学する生徒や、医療機関に通院する高齢者などにとって、重要な足でした。JR九州は県と連携し、代替輸送手段として、宮地(阿蘇市)-肥後大津間で臨時バスを運行していましたが、列車に比べて運行本数が少なく、所要時間も長くなっていました。地元の住人は「列車の運転再開で利便性が回復し、本当に良かった」と笑顔を見せていました。
また、阿蘇地域は九州でも人気の観光スポットであり、豊肥本線は観光客を呼び込む重要な交通インフラとなっています。県と県観光連盟は全線開通に伴い、地域復興をPRするキャンペーンを実施。旅行商品が半額になるほか、JR九州も、熊本―大分・別府間の1日乗り放題の期間限定切符を販売しています。
公明党熊本県本部の城下広作代表は15日、JR立野駅(同県南阿蘇村)を訪れ、列車の運行状況を視察しました。これには前田憲秀、本田雄三の両県議、森元秀一・阿蘇市議、西本友春・菊陽町議、豊瀬和久・大津町議が同行しました。
同県本部はこれまで、公明党の石井啓一国土交通相(当時)と共に被災現場を訪れ、被害状況をつぶさに調査。各議会での質問も重ねながら、豊肥本線を含めた被災地の復旧・復興に尽力してきました。
城下県代表は「今回の全線開通は、阿蘇地域の観光振興の大きな弾みになる。今後も熊本地震からの復興の加速化に取り組んでいく」と決意を新たにしていました。
(2020/8/25公明新聞より)