郷土消滅の危機を防ぐ 河野氏ら山間部再興の具体策探る(宮崎県西都市)

消滅の危機から‟愛する郷土”を守りたい。宮崎県西都市の山間部に位置する東米良地区では、今年8月に住民らで設立したNPO法人「東米良創生会」が、“1000年続く循環型山村づくり”を目的とする東米良創生プロジェクトを進めています。山間部の地方創生に向けた取り組みを探るため、公明党の河野義博参院議員はこのほど、重松幸次郎県議、曽我部貴博市議と共に同地区を訪れ、関連施設を視察しました。

創生プロジェクトでは、基本構想として人口500人、高齢化率2割弱の維持をめざします。具体的には、①周回道路の整備や交通手段の確保②集落再生に向けた拠点づくり③住居確保などによる集落のコンパクト化④移住者支援など総合的な行政との連携⑤山村のIT化⑥地域産業の発展や伝統工芸の保存―などを掲げています。

一行は、地域住民の交流拠点にしようと改修工事が進められている市立銀上小学校跡地を視察。伝統文化の銀鏡神楽について説明を受けた後、築70年超の空き家を修繕した簡易宿泊所を視察。河野氏は「こうした過疎地域の再興は全国的な課題。東米良が成功事例となるよう国、県、市が連携しながら後押ししていきたい」と述べました。

(2020/10/30公明新聞より)

関連記事一覧