防災ラジオ全戸配布へ 高齢者や障がい者の命守る(宮崎県小林市)

災害時の緊急情報などを迅速かつ確実に伝えようと、宮崎県小林市は、全世帯への防災ラジオの無償配布を進めています。

市は今回、防災・行政情報を自動で受信し、放送する防災ラジオ1万6500台を準備。そのうち200台は聴覚障がい者用に、音声が文字でディスプレーに表示されるものも用意しました。大切な情報を聞き逃すことがないよう全てのラジオに「聞き直し機能」が付いているのが特徴です。市危機管理課は「新型コロナウイルスで全戸配布へ足踏みを余儀なくされているが、区長や組長、消防団と協力して早期配備を実現したい」と意気込みを語っています。

すでに防災ラジオを受け取った、視覚障がいのある男性は「災害時に一人で逃げるのが困難だが、今度は防災ラジオで近隣の人たちと同じ情報を共有できるので助けを求めやすくなる」と、安堵の表情を浮かべていました。

防災ラジオの普及については2016年6月定例議会で公明党の鎌田豊数市議が、災害時に高齢者や障がい者をはじめとする市民の命を守る観点から早期整備を求めていました。

(2020/8/8公明新聞より)

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