網膜色素変性症の患者を支援する眼鏡が1割負担で購入可能に(熊本県・天草市)
熊本県天草市議会公明党の赤木武男、五通俊作の両議員は先ごろ、網膜色素変性症の患者らに有効で、公明党の推進により購入の負担が軽くなった「暗所視支援眼鏡」の使用感や生活への影響などについて探るため、利用者から聞き取りを行いました。
網膜色素変性症は、暗い場所で目が見えにくくなる「夜盲」や、視野が狭くなる「視野狭窄」、視力低下の症状が現れ、失明することもある進行性の病気で、国の指定難病の一つ。
同市志柿町に住む壮年(79)は、約20年前に夜盲と視野狭窄の自覚症状が現れまし。タクシー運転手として働いていましたが、「事故を起こしては大変だ」と思い立ち、ほどなくして仕事を辞めました。その後、症状は少しずつ進行し、2年前に網膜色素変性症と診断されました。
壮年は医師の勧めで暗所視支援眼鏡を装着。「驚くほど視界が明るくなり、感激した」といいます。「この眼鏡を掛けて外出する機会を増やしていきたい」と笑顔を見せています。
同眼鏡の販売価格は約40万円にもなり、個人で購入するにはかなりの経済的負担が。
そのため、赤木議員は2019年3月の定例議会で、国や自治体が購入費を補助する日常生活用具給付事業の対象品目に追加するよう提案。これを受け、市は同年7月、全国で初めて同眼鏡を日常生活用具に指定。これまで全額自費だった眼鏡を原則1割負担で購入可能にしました。
(2021/7/28公明新聞より)