性の多様性、理解促進へ 職員向けガイドブック作成(福岡県)

 福岡県はこのほど、性的少数者に対する県職員の心構えや、適切な対応例を記した冊子「性の多様性を理解し行動するための職員ガイドブック」を作成しました。

 同冊子は、性の多様性に関する基礎知識や性的少数者を取り巻く現状、国・自治体の動きなどをまとめたものです。

 冊子の冒頭では、性的指向と性自認を指すSOGI(ソジ)や、性表現と性的特徴を加えたSOGIESC(ソジエスク)、性的少数者を表すLGBTについて説明。互いの違いを受け入れ、尊重し合うことの大切さを述べています。

 また、学校・職場でのハラスメント、家庭・地域での孤立など、差別や偏見に苦しむ当事者の姿や、県職員が職場で求められる配慮も盛り込まれており、県人権・同和対策局調整課の担当者は、「当事者との意見交換で聞いた声を、何より大切にして作成した」と語っています。

 性的少数者への支援については、公明党の高橋雅成県議が2019年12月議会で、県職員の適切な対応を促す手引きの作成を求めるなど、党県議団として一貫して訴えてきました。

(2021/6/5公明新聞より)

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