“やり直せる”学びの場  九州初の公立夜間中学を来春開設(福岡市)

義務教育を十分に受けられなかった人や外国人らが学べる場をつくるため、福岡市は2022年4月に市教育センターに「市立夜間中学」を開設する方針を9月定例議会で決定しました。公立夜間中学の開設を推進してきた、公明党の下野六太参院議員、党福岡県議団の浜崎達也幹事長、党市議団の黒子秀勇樹団長、山口剛司、楠正信、川上多恵の各議員はこのほど、同センターを視察。オンラインで、鰐淵洋子文部科学大臣政務官(公明党)も出席しました。

文科省によると、公立夜間中学の開設は同市が九州初。

福岡市の公立夜間中学は、市教育委員会の研修施設である市教育センター(同市早良区)の4階エリアを改修して開設。10月から施設の改修や開校準備を進め、12月の市議会で関係条例を改正した後、生徒を募集し、来年2月に入学者を決定する予定です。

対象者は15歳以上の市民で、さまざまな事情で義務教育を修了していない人、中学を卒業したが不登校などで十分に学べなかった人、外国人らの入学を想定しています。生徒は週5日、夜間に9教科を学ぶことができ、卒業資格も得られます。

文科省によると、9月現在、12都府県に36校の夜間中学が設置されているが、中学校舎ではなく市の教育施設を活用する事例は全国でも珍しいとのこと。同省の担当者は、「公立夜間中学を開設する場所の確保に悩む自治体にとって、福岡市の事例が希望になるかもしれない」と語っていました。

党市議団は、自主夜間中学を運営する大塚正純共同代表から、公立夜間中学の開設を求める声を聞いたことをきっかけに、議会質問や予算要望などを通じて強力に推進。下野氏や党県議団と連携し、開設に尽力してきました。

(2021/9/27公明新聞より)

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