大口厚労副大臣(当時)への申し入れ(2019年8月)

江田康幸の「アレルギーあれこれ」【花粉症の季節】

私は、アレルギー疾患研究の専門家として、公明党アレルギー疾患対策プロジェクトチーム座長として、長年、我が国のアレルギー疾患対策に取り組んできました。

公明党が与野党の合意形成をリードして2014年に成立した「アレルギー疾患対策基本法」は、患者が全国どこでも適切な治療を受けられる体制の整備を国の責任で進める法律です。

同法に基づき、2017年3月には国の基本指針が策定され、各都道府県での拠点病院の整備など具体的な取り組みが進められています。

さて、アレルギー疾患と聞いて、これからの春の季節に真っ先に思い浮かぶのが、「花粉症」です。日本人の約4人に1人が花粉症だといわれます。水のような鼻水と繰り返すくしゃみや鼻づまり、また、鼻に近い目にもかゆみや異物感が生じて、毎年憂鬱な思いをしている方も多いことと思います。

この花粉症の治療には、「対症療法」と「根本治療法」があります。

「対症療法」は、鼻のアレルギー性炎症に対する鼻噴霧用ステロイド薬や、くしゃみや鼻水の原因物質に対して抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬などの経口薬を使います。対症療法で用いられる薬は、街中のドラッグストアでも購入できるものが多いです。

一方、「根本治療法」には、『舌下』免疫療法というものがあります。この治療法は、自宅等で服用できるもので、花粉成分をもとにしたエキスを1日1回、舌の下に少量垂らし、2分間待って飲み込むだけです。但し、2年間は続ける必要があります。
エキスを少しずつ体内に取り込んで花粉症の発症を抑える体質に改善を図ります。舌下免疫療法を行った患者のうち、7~8割は症状が軽くなり、そのうち1割は完全に治ったとの報告もあります。本治療のライセンス登録医師は約1万人で、どの地域の、どの病院で治療・相談が可能かはウェブ上で検索できます。

舌下免疫療法に用いる治療薬は、2014年9月から保険適用となっていますが、私自身もその実現に尽力してまいりました。

アレルギーを考える母の会での懇談(2019年12月)

アレルギーを考える母の会での懇談(2019年12月)